エルナックスと抵抗のフェーズについての考察- パート2

in #crypto5 years ago (edited)

こんにちは!先週はエルナックスの誕生と抵抗のフェーズについて紹介したので、今週は引き続き抵抗のフェーズとトラベラーの誕生の状況について紹介していきます。

今回が初めて、という人はまずざっと最初の記事を読むことをお勧めします。最初の記事にはエルナックスの誕生の過程と、クリスタルによる抵抗の最初のフェーズについて書いてあるので最初に読むことをお勧めします。

トラベラーの誕生


トラベラーは誕生するまでなんどもやり直しや変更があったキャラクターの一人です。どのくらい変わったのかを理解していただくために、最初のバージョンを公開します。

これがトラベラーの最初のスケッチです。見て気がつくと思いますが、エジプトのサルコファガス(石棺)をモデルにしています。そのほかにも鉄の処女やモノリスからもインスピレーションをえています。

このデザインと一緒に考えたトラベラーの物語はこのようなものでした。

トラベラーはマントをつけて顔を隠している宇宙に住む種族エルナックスのリーダー。トラベラーはエルナックスのなかで初めて彼だけが太陽に旅をしたので、エルナックスのリーダーになった。旅から戻ってきたトラベラーはフードから神秘的な光を放っていて、その日からエルナックスたちは彼を神として崇拝するようになった。

これを見ると、エルナックスもトラベラーも今とは随分違うことがわかるかと思います。ゲームをプレイすると、冒頭のムービーでストーリーが流れるので、是非見てみてください。

Hash Rushをまだ遊んだことがない方のために、ムービーをこちらに載せておきましたので、最終的にトラベラーがどういう形で誕生することになったのかをご覧ください。

プレアルファバージョンのエルナックス - 初期の形態

次にHash Rushのプレアルファバージョンについてみていきます。こちらも初期のゲームのバージョンです。


この写真は今はもう見ることのないエルナックスのエンジニアです。プレアルファではワーカーのの扱い方は今とは全く違う方法でした。プレーヤーの手持ちのエルナックスは普通のエルナックスのユニットなので、それを訓練してツールを与えることで専門的な仕事をさせることができるような仕組みでした。例えば、エルナックスのユニットに剣を与えると戦士になったり、ハンマーを与えるとエンジニアになるという具合でした。建物を建築するには常にエンジニアが必要でした。

最終的なライブバージョンではこういった点はすべて変更しました。建物の建設はワーカーの仕事ではなくなり、資源の収集をすることになりました。ただし、戦闘ユニットが必要な場合は兵舎(軍事拠点)にユニットを送って戦闘訓練をする必要があります。

ゲーム開発の進捗 - クリスタルスクルージ

先週の記事で、クリスタルスクルージというプレーヤーの惑星を浄化に対して抵抗するAIの反撃について紹介しました。この抵抗を細かく分けると、5つのフェーズと2つのバックグラウンドのフェーズに分かれます。

フェーズ 1: クリスタルの霧が惑星を覆います
フェーズ 2: 妨害 - プレーヤーに対して個別に敵が攻撃を始めます。
フェーズ 3: 波状攻撃 -上の妨害の状態に加えて、集団を形成してプレーヤーに向かって攻めてきます。
フェーズ4と5は来週紹介しますので、是非また見にきてください。

Hash Rushのことををよく知っている方なら、以前公開したクリスタルスクルージの開発ブログで紹介した抵抗のフェーズと少し変わっていることに気が付いたかもしれません。これは、現在コアな機能を開発していて、ゲームバランスをとってゲームを楽しんでもらえるようにするためにいろいろな変更を加えているためです。そのため、変われば変わるほどゲームが面白くなったんだなと思っていただければと思います。

では、フェーズ2と3について簡単に説明します。この2つのフェーズはかなり似通っているので、2つまとめてゲームに追加しました。

どんな感じなのかというのを画像で説明するのは難しいので、動画を用意しましたのでこちらをご覧ください。ちょうど拠点が攻撃されている場面です。

動画を見ていただければわかりますが、2匹のフィッシャーが偵察としてプレーヤー拠点を攻撃しています。各ユニットのタイプに対して、AIが役割を与えていて、ハント(ユニットを優先的に攻撃)から破壊(建物を優先的に攻撃)という役割が割り振られています。

フェーズ3では個別に攻撃してくる代わりに集団で襲ってきます。このフェーズになると増員を効果的に配置していかないと拠点を守れなくなるので、「監視塔」を作ることが必要になります。

これで今週は終わりです。来週はフェーズ4と5を紹介しますので、興味のある方は是非また見に来てください。