中央味食街

in #japan3 years ago (edited)

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移転前は、ディープな飲食横丁“中央味食街”にあって、店内はカウンター6席で隣のお客さんとは袖触れ合う距離感でしたが、そのバラック小屋の雰囲気と佐々野大将の洗練されたおすしとのギャップが魅力で一躍人気店に。さらに、先のミシュランガイドで1ツ星を獲得したことで一層予約が困難になりました。そのきく家が移転ということで、もちろん移転先もオープン前から予約びっしりです(残念ながら年内は既に埋まっているそうです)。
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1席空いている日に滑り込むことができました。1人って割と入れるところあるんですよね
建物は前店とは異なり、空間に余裕があって明るく風情あるL字カウンター8席です。
今までは、ハコと洗練されたすしとのギャップがきく家の良さだと思っていたのですが、この場所に移って、【ギャップが良かっただけではないということが証明された】ように思いました。大将の培ってきた技量の高さとセンスの良さが、しっかりとこの空間にのっています。今までとは調理の幅も広がっており、おいしさのレベルアップも印象付けられました。例えば、今までは炙りと言えばガスバーナーだったのが、藁焼きや溶岩焼き、炭火焼が出来るようになりました。また、スペースが増えたというのもあるのでしょう、器の種類もかなり多くなり、彩りが増しました。若い子も数人入ってちょっと賑やかな雰囲気のきく家です。
しかしながら“らしさ”も残っており、大将の頭のタオル巻きと県外中心で揃えた日本酒、さらに良心的価格は据え置きでコース9000円です。にぎりの個数がとても多いというのもそのまま。最後までたどり着けるのか途中心配になる(笑)営業は、18時からと20時からの2回転というのも前回同様。
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大将は「まだこの広さに慣れていません」と笑っていましたが、ますますここで実力発揮をされそうだなと感じました。
まずはおつまみから。バイ貝、12キロ北海道ブリ、ヒラメ、カツオ藁焼き、溶岩石カマス
藁焼きの馥郁たる風味の良さ。溶岩焼きカマスのふわっとした食感も素晴らしかった。
この日の握りは、アオリイカ、秋刀魚、イクラ、真ハタ、車鯛昆布締め、香箱ガニ、マグロ漬、トロ、軽く締めたイワシ、クエ、ウニ、タチウオ、イサキ、万寿貝、しめ鯖、白子、輪島の穴子、カッパ巻。数えてみたら17ツと巻物2ツ。これはきく家らしいすごい量。お腹いっぱいになりました。5貫くらい少なくて丁度の感じかなぁ