良知ということば ~孟子の教え~

in #japanese5 years ago

最近、良知という言葉を知りました。

「良知」とは孟子が説いた言葉で、「本来知っていること」
人間が生まれながらにして誰に教わらずとも知っている事が「良知」だということです。

この場合の「良」とは『Good』 の意味ではなく、『本来の(originally)』という意味となります。

良知は、
「人には優しくしたほうがいい」
「悲しんでいる人がいたら慰めてあげたほうがいい」
「困っている人がいたら助けてあげたほうがいい」
ということを知っている といいます。

確かに、幼い子供も教えられたわけでもないのに
「友達には優しくするし」
「泣いている人を撫でてあげたりするし」
「忘れ物をしたクラスメートに物を貸してあげる」
という行動ができています。

そして、そのような「良知」に従いたいというのが「良心」なのだそうです。

この場合の良心の「良」も『本来の(originally)』の意味で 「(人間の)本来の心」です。

そして、人間は良心の通りに行動できたとき、自分の心が温かくなったり清々しくなったりして「快」を得ることができるそうです。

物が溢れ、人が溢れ、情報が溢れている世の中において、人間がどうやって幸せな状態になるか幸せに気づくかのヒントが、この「良知」という言葉にはあるような気がします。

電車に乗っていて、高齢な方・身体の不自由な方・妊婦の方などを見たときに「席を譲りたいな」と思うことは誰もが経験したことがあると思います。
その時に感じるのは、自分自身の「良知」が働いているということなので、その声に蓋をせずに行動に移すことができれば人間は「快」の気持ちになることができ、幸せな気持ちになれるんだと思います。

そういった日々の生活の中で自分自身の「良知の声」に気づくことができれば、そしてその声に正直に行動することができれば人間は幸せでいられるのかもしれません。

皆さんも、困っている人や悲しんでいる人に優しくしたい、助けてあげたい という自分自身の声が聞こえた時にはその声に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。

案外、幸せは身近な所にあるものなのかもしれません。

明日から3連休ですね。
皆さん、良い休日を!

Have a nice day☺