「コロナ前」と「コロナ後」では講談を聞いても感じ方が違ってしまう

in Hive JP2 months ago (edited)

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1月に時代劇専門チャンネルで放送された、伯山襲名前の神田松之丞の講談(『神田松之丞講談会 in 大阪松竹座』)を録画してあるので、何度も見直して楽しんでいるのですが、放送時点では深く考えなかったのに、現在の状況ではしみじみと考えさせられる部分があります。

マクラで、赤穂義士伝のテーマは「別れ」だという話をするのですが、その中で、高座もまた別れである、と語る部分です。

じゃあ、来年また松竹座でやろうってなったときに、おんなじお客様が集まるかって言ったら、これは集まらないですね。間違いなく集まらない。中には女性の若い方ですと結婚されたりですとか、男性の方ですと仕事で転勤とか、女性も転勤はございましょう。いろんな事情がこの一年で様変わりする。で、今日、ぱっと見ると、1階、2階、3階と、結構、高齢なお客様もおられますから・・・・・そういう方は、・・・どうなるかわからない。(会場笑い)私も、どうなるかわからない。これはもうみんなそうですね。一期一会。この千人ぐらい集まっているお客様が、全く同じように集まるということは今日が最初で最後。ある種、高座も「別れ」なのかもしれないなと思ったりするわけでございます。

大阪松竹座で高座の収録が行われたのは昨年10月、新型コロナウイルスの出現する前ですから、半年後の世界が現在のような状況になっていることを予想した人はひとりもいなかったでしょう。だからこそ、「どうなるかわからない」と言われても笑いになったのですが、今の状況では、本当にどうなるかわからない、と真剣に考えてしまいます。収録時のように単純には笑えないわけです。同じようなことは他の芸能分野でもあるでしょうし、皆さんの日常会話の中でもあるかもしれません。

新型コロナによって世界は一変しました。我々のものの感じ方、考え方も変わったでしょう。感染自体はいずれ収束します(どういう形でかはわかりませんが)し、収束すれば経済活動も元に戻るでしょうが、我々自身は、この騒動を経験する前の自分には、良くも悪くも戻れないのではないかという気がします。14世紀ヨーロッパのペストのパンデミックが中世の社会システムを変換させたといいますが、今回の新型コロナも世界を大きく変えることになるのかもしれません。できれば良い方向に変わってくれることを願います。

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ものの感じ方、変わりますよね。たとえば何かにただ触ることだけ取っても。。ビジネスや社会のあり方も新しくなるのかななんてもやもや自宅待機しながら考えています。

変わっていくことは確かですよね。具体的にどうなるのかが、まだわからないのですが。

この方の講談面白いですよね!落語派なのですが、この方のは引き込まれます^_^
本当ですよね、どうなるかはわからないですね。

「100年に1人の天才」ですからね。講談と落語の境目はあいまいなところもあって、「安兵衛駆け付け」の前半はほぼ落語だと思います。

みんなもうちょっとゆっくりできればいいなあと思います。

そうですね。