Netflixオリジナル「恋愛とセックス 第5回 アクラ」 映画感想24

in #japanese5 years ago

Netflixドキュメンタリー「恋愛とセックス」をみています。

CNNの看板記者であるイラン出身のクリスチャン・アマンプールが6つの国際都市を訪れ、男女の恋愛・セックス事情に切り込みます。

第5回は「アクラ」です。

キリスト教色の強いガーナの首都・アクラ。キリスト教に対する賛否や、伝統への回帰志向など、アフリカの複雑な社会情勢をレポートします。

アクラは西アフリカでも最大の都市で人口は200万人を超える大都市

ガーナは15世紀からポルトガルとの貿易港として栄えた街でした。その後ヨーロッパとの交易を行い、イギリスの植民地となりました。1950年代の独立戦争後、イギリスから独立し、イギリス連邦初の独立黒人国家となりました。カカオ・金の産出国として有名で、近年は石油の発掘も始まりました。

最後のフロンティアと呼ばれるアフリカの中では、かなり先進的な考えが浸透している土地なのかなと感じました。西アフリカの大都会です。

キリスト教色が強いアクラでも、裕福な男性は複数の女性を囲うことが当たり前

そんなアクラはキリスト教が人々の生活に浸透し、多数の宗派が浸透しています。

キリスト教は一夫一妻制のイメージがありますが、アクラでは、お金があれば男性は女性を複数囲うということが当たり前のように行われています。一方、女性が複数男性と付き合うということは社会的に許されることではありません。

男女平等ではないのではないかと聞かれた神父は、「その男性に対して忠誠心を誓う」ことが重要だと語ります。経済的に裕福でないアクラでは、経済力がものを言うのでしょうか。

未だ男性の力が支配的で、女性の言論が持つパワーは大きくありません。

そんな中、伝統への回帰や、女性の声の代弁者も人気を博す

女性が感じている閉塞感を打破する動きも起こっています。

歌手のAzziza Mysticは、女性本来が持っている力を解放していたアクラの伝統的な考え方に戻るべきだと言うことを歌で発信し、人気を博しています。

また、女性の性やセックスに関する赤裸々な意見をラジオで発信しているakumaa Mama Zinbiも人気です。アクラではラジオが主な情報発信源です。日本でいうところのマツコ・デラックス的なポジションですね。
少しずつ、女性のホンネも言えるような環境になっていることが伺えました。