コンピュータによる資格試験

in #japanese4 years ago

資格試験

資格試験の多くは、コンピュータを使ったものになっている。いわゆるcbt(Computer Based Testing)である。つまり、鉛筆やシャーペンを用意して、紙の問題集を見ながら紙の解答用紙に記載するということは少なくなってきている。

つまり、パソコンの前に連れられていって、画面を見ながらマウスとキーボードで回答していく。終了のボタンを押すと、その場で結果が表示される。退室した後で、結果の神がもらえるというものである。

情報系の試験であれば、ほぼ9割以上の試験がこれである。

試験の申し込み

試験の申し込みは、ほとんどの場合にウェッブを通じて申し込む。多くの場合には、東京であればほぼ毎日どこかで受けることができる。今日申し込んで今日というのはかなり難しい場合も多い。

試験会場

試験会場は、広いところでは1人に一つの机があり隣と離れている。これは、まれで多くの場合には、机が横に長く並んでいて、パソコンがパーティションで区切られて並んでいる。

隣の人は、同じ試験をやっているとは限らない。いろいろなCBTよる試験があり同時に行われている。同じ試験でも同じ問題が出るわけではない。

入室時には、複数のIDによる身分のチェックがおこなわれ、腕時計、スマフォ、ハンカチ、ティッシュなどすべて持ち込み不可である。

放送大学の定期試験では、飲み物のペットボトルとハンカチとティッシュは、検査の後で机の上に置いてもいい。しかし、一般的なCBTの場合にはそれらも持ち込めない。

計算などを行うために、マーカーペンとB4程度のホワイトボードのようなものが渡される。紙とボールペンなどの場合も過去にはあった。退出時には、それらは返還する。

パソコンの部屋に行く前には、ポケットに何も入っていないこと、腕などに何もつけていないことのチェックがある。

初めて今回のチェックで「メガネの内側を見せてください」といわれた。中国系の受験者で多いメガネ型のデバイスのチェックらしい。

試験の終了

試験の終了は、パソコンの画面の終了ボタンを押すか、時間切れで自動で終了する。

最近の動向

最近のコンピュータ試験では、自宅で受験できるものも多い。時間も指定された時間に始めるものも多い。自宅と言うと、自由に調べられるのではないかと言う疑問もある。しかし、それも想定内である。つまり、かなり多い問題数が出る。例えば、2時間で200問以上の問題が出る。調べていると、時間切れになる。また、合格の最低ラインの上がっている。本人が受けているかどうかのチェックはほとんど行われないが、そこは信頼関係であろう。

翻訳の問題点

情報系の試験であれば、外国の問題を翻訳しているものが多い。中にはひどいものもある。最近は、かなり修正されてきた。そのため、試験を英語で受けられるものも多い。指摘があれば、修正しているものもある。最近では、問題の画面にボタンがあり、元の英語の問題と回答をポップアップで表示するものも増えてきた。

業界で問題の翻訳が人ドイされているものは、シスコの試験である。受験者による指摘を受けてもほとんど修正されない。マニュアルもひどい。ほとんどが、自動翻訳をそのまま使っている。有名な例では、次のような問題がある。

問題文で、「表示される数字はどの基数で表示されるか」という問いの答えに
2進数 8進数 12月 16進数
という選択肢である。あきらかに、bin oct dec hexで、1でdecが誤訳である。自動翻訳でも、一度ぐらい人が見直していれば、すぐにわかるレベルであるが、全く行われている様子はない。